君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
【和泉の行方】
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「………ッ、 あ! 」
「………声、ださないでくれる?」
「っ、そんなっ………むりぃ………!
んんっ………!」
ーーー暗く、狭いアパートの一室。
和泉は、 自身の下で身体を開き喘ぐ女性の口をその手で塞いだ。
(………これで、何人目だ?)
「ーーーッ! ! ふっ、んんっっ………!」
口を塞がれながらも、 和泉と繋がった事に反応した女性の姿をうつろな目で見つめながら………和泉はそんな事を思っていた。
ーーー優葉とのあの出来事から和泉は再び川野スクールに顔を出さなくなった。
田倉に、家の用で忙しいから暫く来れないと電話を入れーーーそれからは、 関本に怪しまれないよう、川野スクールが終わる時刻まで数々の女の元を転々とする日々。
和泉が少し気のあるそぶりを見せれば、殆どの女性は和泉にその日のうちに身体をひらいた。
ある日は、同じ高校で、両親の帰りが比較的遅い女子生徒の家に行き、また、ある日は一人暮らしの女子大生のアパートに行く。
そんな日々が約二週間ほど続いている。
「………あっ、 和泉、くんっ………」
「………煩いよ。声、出さないでって言っただろ? 何回言えば分かるの? 」
そう女性に吐き捨てるように言えば、和泉はまた一段と深く自身の欲を彼女に突き付けたーーー。