君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「あ、 李人く………んっ………」
まるですがりつくような李人の情熱的なキスに………優葉は、 一つも言葉を紡ぐ事ができなかった。
そして、そのまま有無を言わさず、李人は優葉の手を引き、自身の寝室へと連れて行った。
そして、優葉を押し倒し………優葉が着ていた大きめの白のスウェットを捲り上げた。
その胸元には………つい数日前、李人が咲かせた花がまだある。
「っ、 李人君っ………」
李人の元に来てから優葉は何度か胸元を晒しているが、 未だにその羞恥に慣れない優葉は思わず顔をそむけたーーーが。
「………許さないよ。 俺を見ないなんて」
「んんッ………」
李人は、そう言うと、優葉の顔を自身の方に向かせもう一度優葉に熱く口付けをした。
そしてーーー更に、李人は優葉の胸元に濃い赤色の花を幾重にも咲かせる。
「あ、 そんなっ………もうっ………ああっ………」
李人が与える刺激に耐えきれず、優葉は何度も甘い声をもらした。
そんな優葉を見、李人は微笑みーーー優葉の耳元で囁いた。
「そんなに甘い声を聞かせてくれるなら………この続きをしようか、優葉?ずっと、ずっと永遠に」
「………ッ!?」
「そうすれば、お前はずっと俺のそばで、甘く微睡むだけ。
………だから、アイツの元に行くなんて………微塵も考えないでしょ?」