君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
まさか、和泉の口からその事が出るとは思わなかったのか櫂は、目をこれでもかという程に丸くし和泉を見た。
そんな櫂を和泉は、睨みつけた。
『あんな女とヤる為だけに、 受験を棒に振ったのか!? バカ過ぎるにも程があるだろ!! 』
『和泉!! 志帆さんは、俺にとって大切な女性だ!! いくらお前でも、それ以上志帆さんの事を悪く言えば許さない!!』
しかし、志帆を責める和泉の言葉を聞いた途端、櫂も負けじと和泉に大声で反論した。
『確かに、昨日お前の電話に出なかったのは俺の不注意だ。 だけど、志帆さんは関係ない。 俺が、彼女を引き留めたから………!!だからーーー』
『志帆、志帆、志帆………!! 何なんだよ………!! 本当、頭可笑しいだろ………!!』
そして、それと同時に一生懸命、志帆を庇おうとする櫂を見て………、和泉の心は黒く塗りつぶされ、怒りの炎だけが燃え上がったーーー。
『バカになるのもいい加減にしろよッ!!櫂兄さんが、あんな女にうつつを抜かしてる間、 俺がどんな目に遭ってるか分かってんのかよ!! 』
『え………?』
『母さんが、俺に言ってきたよ!! 父さんの跡を継ぐのは、 櫂兄さんでなく俺だってね!!クソみたいな忙しさのスケジュールと一緒にな!!』