君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
そう言い、和泉は優葉を愛しげに目を細め見つめる。
そんな和泉の姿を見て………和泉の告白は、本当なのだと知り優葉の胸はまた驚きと共に強く高鳴る。
「っ、 ………私………」
しかし、優葉は言葉に詰まった。
優葉にとって、和泉は確かに大切な人だ。
今だって、和泉が櫂との過去と葛藤し、苦しんでるのをこの目で見て和泉を救いたいと心から思う。
しかし、和泉を救いたいのは和泉が言う恋愛感情からではない。 生徒を心から思う優葉の慈愛からきている。
なので、真剣に気持ちを伝えてくれた和泉の事を考えると………何を答えればいいのか優葉には分からなかった。
そして、そんな優葉を見て和泉はフッと優しく微笑んだ。
「………良いんだよ。 そんなに優葉が悩む事じゃない」
「っ、瀬名君………?」
「………分かってるから。 アンタが好きなのは………橘 李人だって。だから、今は………俺のこの気持ちが報われるなんて微塵も思ってない」