君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

『………ワガママじゃない』

『………え?』


『ーーー優葉に会いたい。 俺も………、 今すぐにでも。 会って、ずっとずっと言ってあげたい………。 好きだ、って。だから、凄く嬉しい』

「ーーーッ!」

いきなり、 甘い声でそう李人に言われた優葉は、頰が急激にカッと熱を帯びるのを感じた。

「や、やっぱり李人君、さっきのって………」

『ああ、舞台挨拶か………。もう、ネットニュースになってたんだ。 勿論、優葉の事だよ。 他に誰がいるの?』

「………!!」

(や、やっぱり………っ)

答えは分かっていた筈だが、改めて李人の口から聞くと、優葉は照れてしまった。

『………ね、 優葉。 会おう。もう、お前にこれ以上会えないなんて耐えられない』

「李人君………っ」

『10月初め、どうにかまとまった休みが取れそうなんだ。ーーーって、言っても2日なんだけど………。
優葉の、大学やバイトが忙しいなら埼玉に帰ってもいい。東京なら俺が交通費を払う。 優葉の行きたい所に行こう』



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