君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

『じゃあ、日程を調整してみるよ。 いつならいい?』

「えっと、水木土曜はバイトがあって、それ以外なら………」

『………そっか。 それなら、日月とかで調整してみる。バイトはまだ川野スクールの先生?』

そう尋ねた李人の声のトーンが少し、下がった。

「う、うん………」

(やっぱり、瀬名君の事を気にさせてしまってるよね………)

「………あのね、李人君」

(これ以上、李人君に心配をかけさせない為にも………今、切り出さなきゃ)

そう思った優葉は、 心臓が緊張ではち切れそうになりながらも口を開いた。

『………何?』

「っ、その………。この前、私が会いに行った瀬名君っていう高校生の事………なんだけど」

『………うん』

「彼の事で………、どうしても話しとかないといけない事があるの。 直接、顔を見て言いたくて………、 だから今度会った時に話しても良い?」

(っ、言えた………!)
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