君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「っ、あの、晴………」
「………そうだ、優葉! 橘君は元気?」
「えっ………!」
晴夏に李人との会話が聞かれてたか、 尋ねようとした矢先に晴夏がそう言ってきたので、優葉は驚きの小さな声を上げた。
「り、李人君? どうして?」
「まぁ、さっきも側にいた女の子達が話してたし、今凄く人気だし。 やっぱ、同じ中学だから気になるっていうか」
「そ、そう、だよね」
(たまたま、晴夏は李人君の事が気になった………ってだけか)
そう思い、 優葉は安堵の息をついた。
「で、どうなの? 従姉妹だから、連絡取ってるんでしょ?」
「う、うん。 元気みたい。仕事も順調だって」
「ふーーーん。 やっぱりか。 橘君、中学の時も相当モテてたけど、今はもっと凄そう! でも、さっきの女の子達が言ってた台詞ってまるで彼女に言ってるみたいじゃなかった?
………優葉、何か聞いてないの?」