君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「えっ! わ、私っ?」
安堵していた矢先の唐突な晴夏の言葉に、優葉は素っ頓狂な声を上げてしまった。
「………そんなに驚く事?」
「っ、え、えっと、急に聞かれたからーーー」
そう言いながら、優葉はどうにか晴夏を誤魔化す事ができたと思ったーーーが。
「そう言う事ね! ………何だ! あたし、てっきり橘君は優葉と付き合ってるかなって思っちゃった!」
「ーーー!?」
いきなり晴夏に図星を突かれ、優葉は衝撃のあまり声を出せなかった。
「って、まぁ、冗談なんだけど………。 って、優葉、大丈夫?」
「っ、えっ………」
(じ、冗談………?)
その言葉に反応した優葉が恐る恐る顔を上げれば、 いつもの通りの可愛らしい笑顔をした晴夏がいた。
「………やだ、優葉! もしかして、本気にしちゃった? もーーー!優葉は、真面目なんだから!冗談に決まってるでしょ!」
「は、晴夏………」
「大体、優葉が橘君の事を従兄弟として大切にしてるっていうのは分かってるから!
………万が一、 付き合ってたら引くよ! イトコ同士だよ! 家族だよ!あり得ないって」