君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

優葉がそう言えば、李人は大きく目を見開いた。

そして、それと同時にその表情は険しくなっていったが………やがて、口を開いた。

「………くだらないね。 そんな事を言う奴がいるなんて、驚いたよ」

「えっ………?」

「くだらな過ぎて話にならない」

そう言うと、李人は優葉にそっと唇を落としたーーー。

「っ、李人く………んっ………」

その唇は、段々と深くなり………優葉の口内を、 隅々まで溶かしてゆく。

「………っ、はぁっ………」

唇を離し、優葉が甘い吐息を漏らせば………、李人は優葉をもう一度、その腕に抱きしめた。

「………こんなに、好きなのも。 抱き寄せたいと、キスしたいと思うのも………全部、優葉だけだ。 優葉しかいないんだ。
なのに、イトコってだけで、 それを止められる訳がない」

「李………人君………」

「………わかる? 優葉、この意味」

そう言って、李人はもう一度優葉に甘い口づけを落とす。

「んっ、りっ………」




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