君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
それは、紛れも無い李人との未来への約束。
ずっと、李人を好きでいられるというこの上ない幸せーーー。
それを思えば、優葉の心は嬉しさで溢れ出した。
「うん………、 待ってる………。 私もその時までに夢を叶えてみせるよ」
「ああ。 お互いに夢を叶えて………、ずっと一緒にいよう」
「うんっ………」
優葉がそう言えば、李人は微笑み、優葉の唇にキスを落とした。
ーーー夢を叶えて、 ずっと好きな人と一緒にいる。
この頃、優葉と李人はどちらともその願いが確実に未来へ届くと迷う事なく信じていた………。
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「優葉。そう言えば、一つ聞きたい事があるんだ」
暫くし、 李人の父親がもうすぐ帰宅する事もあり、お互い、着替えた直後に李人はそう優葉に尋ねた。
「聞きたい事?」
「ああ。ーーー昨日、お前が言ってた俺達がイトコ同士だから付き合えないとか何とか言ってたヤツって………誰なの?」