君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー


「優葉………ごめん。急に仕事が入った。小春おばさんもすみません。せっかく夕飯を用意して頂いたのに」

「う、ううん!気にしないで!お仕事頑張ってね」

「そうよ!仕事の方が大事よ、李人君。おばさん達の事は、気にせず行ってらっしゃいな」

「あはは、そう言われると頑張れます。ありがとうございます。 ………優葉、明日のバイトは?」

「えっと、高校生だけだから午前中には終わるよ」

「そっか。俺も明日、夕方に仕事が終わるんだ。ーーーどこか一緒に出かけようか、その後」

「い、いいの………?」

「もちろん。 なんで、そんなにビックリしてるの?」

そう言って、李人は笑った。

しかし、優葉は人気俳優の李人が簡単に外出を出来るはずないと思い、気が気でなかった。

「だって、もしも誰かに見られたら………」

「安心して?俺、変装は上手いんだ。事務所の社長から直々にコツを教えられたからさ。 ね?行こう、優葉」

そう言って、李人は優葉の頭を柔らかく撫でた。

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