君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

そう言った和泉の、凄みのある表情を思い出し晴夏はギリッと唇を噛み、憤った。

「何でッ………何で、優葉ばかりが好かれるのよッ………! ーーー許さない。そんなの絶対に、許さないッ………!!」

(絶対に、許さないッ………!優葉なんて、幸せにさせないッ………!)

そして、晴夏はその憤りと共にある決意を固めたーーー。


ーーーーーーーー

ーーー数週間後

優葉は、ゼミの課題である古典文学を図書館で読んでいた。 

しかし、3年、国語科に在籍していても慣れない古典を読むのは体力的にも精神的にもキツかった。

「少し、休憩しようかな………」

そう思った優葉は、学食へと足を運んだ。

まだ授業中ということもあり、学食は比較的すいていた。 

優葉は、自販機でカフェラテを購入すると空いてる席に座った。 

すると、スマートフォンからバイブ音がなった。 見ると、無料通話アプリからのメッセージ受信の知らせだった。


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