君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「ありがとう………。 李人君」

店を出た後、李人の部屋に着いた優葉は、ありったけの想いを込め、李人の手をギュッと握りしめた。 

「………優葉?」

「さっき、言ってくれたこと………。凄く嬉しかった。
私、 絶対に先生になるね。
ちゃんと、夢を叶えた李人君に追いつくように。 そして、堂々と李人君の隣にいたい」

そう言った優葉の強い眼差しに、李人はまた一段と優葉に惹かれるのを感じた。

「本当………。 その目、なんだよ。 俺が、優葉を好きなの」

「えっ?」

「前にも言ったと思うけど、優葉は昔から勉強でもスポーツでも何にも媚びず、自分の力だけを努力し、伸ばして道を切り開こうとする。
………それは、俺にはない強さだからね」

そう言い、李人は優葉の頬にそっと手を寄せた。 

「李人君………?」

「………本当、こんなに可愛いのに。 芯も強いなんて。………お前ずるいよ」
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