君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「起こしたか………。 ごめんね、優葉」
「ううん! 私が勝手に起きただけだから………」
優葉はそうかぶりを振ったあと、ふと李人がテーブルに広げていた台本が見えた。
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15 警視庁入り口前 (昼)
美加は、10年ぶりに会った義兄の雄吾と口論になる。
雄吾『お前まで、巻き込みかねないんだよ。 だから、これ以上事件に関わるな』
美加『あたしだって知りたいよ! 何で、お父さんたちが死ななきゃならなかったのか! そして、お兄ちゃんとまたっ………』
美加、涙を目に溜めながら、雄吾の腕を両手で掴む。
雄吾『………ッ!』
雄吾、美加を抱き寄せようとするが止める。
雄吾『………それ以上言うな。 俺たちは兄妹だ』
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場面ごとに振られた番号に、セリフだけでなく登場人物一人一人の行動、心情もアバウトだが書かれている。
そして、李人はこれでもかと言うほど役である雄吾の台詞にメモや、蛍光ペンで線をひくなどしていた。