君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
息を切らせて走ってきた優葉を見、遼馬は目を見張った。
「写真で見るより、実物のが断然可愛いじゃん………って、いってぇ!!」
「………お前、少し黙ってて? そして、先生を見ないで? マジで」
完全に、優葉に見惚れていた遼馬の右足を和泉は容赦なく踏みつけた。
「………でもこの人の事を、今まで言わなかったのは悪かったよ。事情は後で説明するから」
「は、はいぃ………」
和泉にブリザードのような瞳で見られ、遼馬は萎縮するしかなかった。
「あ、あの………。本当に何が………」
(友達、なんだよね………? 多分)
そう思っていた優葉に、和泉は振り向いた。
「ーーー先生」
「………ッ?」
ーーーそして、先ほどとは違い柔らかな瞳を向けてくるので、優葉の胸は高鳴った。
「………良かった。 無事だったね」
「っ、 え? 無事?」
「何もされてない?………カメラとボイスレコーダー持った変なオッサンに追い回されたりとか」