君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「う、うん。大丈夫だよ?」
そう優葉が言えば、和泉は更に頬を緩めた。
「………っ?」
その和泉の優しい雰囲気に、優葉は心を持っていかれるようなーーーそんな感覚を持った。
(何………だろう?これ………)
「うん。本当に良かった………。 先生が、無事ならそれで良い」
「ッ、瀬名君?」
「ーーー先生。 よく聞いて?」
「う、うん」
「簡単に言うと………、先生は週刊文花の記者に追われてる。 ………今、大学の正門に記者がいた」
「えっ!? き、記者!?」
和泉によって知らされた突然の事実に優葉は、思わず驚愕で声を上げた。
「先生の写真を持って、先生の事を知っている学生を探してた。
白い花柄のワンピースを着ていた写真だったけれど、………覚えはある?」
「ワンピース………」
優葉は、その服装をした日の事をしっかりと覚えていた。
というより、忘れられるはずがない。
なぜならーーー
「李人君と………、東京で会った時………」