君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
そう思い、優葉は次の日、和泉に思い切って尋ようとしたが
「………あのさ、瀬名君」
「………」
「何で、 白紙なの?」
優葉は、和泉に宿題で、有名私立大学の二次試験で出された英語の過去問題を渡した。
しかし………結果がそれの為、優葉は、 昨日の事を聞くのを忘れていた。
「………別に。 難しかっただけだけど」
「ウソ! 瀬名君、このレベルの問題はいつもスイスイ解いてるよ!英語の偏差値も相当高いのに!」
「アンタうるさい。近くでキャーキャー騒がないでよ」
「さ、騒いでないよ! それに私の名前は笹原 優葉! 」
「そんな名前だったっけ?」
「………はっ?」
(………信じられない)
和泉を教え始めて一ヶ月程経つが、名前さえ覚えられてない事に優葉は絶句した。
「とにかくアンタ。面倒い問題多いよ。 今週は、簡単な問題くれる?何なら、アルファベット練習でいいけど」
和泉が冗談めいた風に鼻で笑い、課題のダメだしをしたのを聞いた瞬間。
「ふざけるなーーーっ!」
優葉の頭の中で、何かが切れた音がし、校内中に響く大声で和泉に怒鳴っていた。