君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

和泉はどうやら一通りの話を聞いていたようだった。

そんな和泉に、関本は軽く微笑んで

「………かしこまりました。 和泉様」

また、緩やかに頭を下げたのだったーーー。


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和泉の部屋は、広かった。 
ざっと見て、20畳はあるだろうーーーと優葉は考えた。 

部屋の左奥には、木目調が基調であるダブルサイズベッドがあった。
ベッド、枕カバーは黒で統一してある。

ベッド手前には、黒張で、手すりが木目の椅子と、作業用であろう、これまた広々とした横長の木目調のダイニングテーブルがあった。 

その上には、リンゴマークのラップトップと大学の課題、それに先ほど関本が持ってきた飲み物のトレイが置いてある。

またその手前には、木目のローテレビ台に載せられた50v型の最新型のテレビがある。

その右横にはスポーツやファッションなどの様々な分野の雑誌が飾られた茶色のディスプレイ式キャビネット。 その背後にクローゼットがあった。
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