君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「………斉木さん?」

「………さあ」

「は?」

「俺にも分からん。 まぁ、一つ確かなのは……….、俺は橘 李人という俳優のマネージャーだ。 

そして、社長も橘 李人を次期スターズを代表する俳優として見ていることも確かだ。

だから………けして、悪いようにはしない。 俺たちに共通しているものは、橘 李人が俳優でい続けるために全力を尽くすことだ」

(例えそれが ーーーーーーーーーー)


「そうですか………。 ありがとうございます。 それを聞いて、安心しました」

李人は斉木の言葉を聞き、緊張が解れた。

それと同時に、斉木と社長が期待をこんなにもしてくれていることに対し、李人は全力で応えたいと思った。

斉木の心中が李人に見えるはずもないのだからーーー。
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