君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「ーーー李人。 君は近い将来、必ず日本を代表する俳優になるだろう。
君も、もちろんそれを望んでいると思う。
だから李人。 君が立派に望みを果たせるよう、社として、そして私自身も………全力を尽くすつもりだ」
「ありがとうございます………。 光栄です」
李人は、青嶋に支援すると言われたことで、自身を俳優として認めてくれてると実感でき、天にも登る気持ちだった。
「………が」
「?」
「そのためには………条件がある」
………しかし、不意に真摯な表情を青嶋は、李人に向けた。
「条件………ですか?」
そう青嶋に尋ねながら、なぜか李人は妙な胸騒ぎを覚えた。
「………李人。 君には、同い年の従姉妹がいるそうだな」
そして、青嶋のその言葉を書いた途端ーーー、李人の胸は嫌な音を立てた。
従姉妹ーーー。
李人にとっての従姉妹は、一人しかいない。
(優葉の………ことか?)