君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
李人に従姉妹がいると知っているのは………、斉木しかいない。
李人は何が起こっているのだと驚き斉木に目を向けた。
しかし彼は、不自然なほど顔色一つ変えずに青嶋を見据えていた………。
「………李人。 今は、私の話を聞いてもらおうか」
「社長………」
「………確かに、私は斉木から君の従姉妹のことは聞いたよ。 そして………、君たちが恋人同士であることもね」
「えっ………!?」
李人はその青嶋の言葉を聞いた瞬間、思わず立ち上がっていた。
「ーーー斉木さん!! どうしてですか!? どうして、優葉のことを社長に言ったんですか!?」
李人は、大声でそう斉木に詰め寄った。
芸能界で数少ない味方であると信じていた斉木が、優葉との関係という重大な秘密を他の人にバラしていた。
その相手が社長であるというよりも、その事実の方が李人の身にこたえていたーーー。