君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「斉木さん、答えて下さい!!どうしてーーー」
「ーーーお前のためだ」
「俺のため………?」
「………そうだ」
斉木は、いつもとは異なる真摯な表情を李人に向けていたが当然、李人は納得などしていなかった。
「その後は、私から話そう」
「社長………?」
「ーーー李人。 君が、恋人と真剣に付き合っていることは、斉木から聞いて十分わかっている。
そして何より、君の従姉妹であり、恋人だ。 とても真面目で教師になるために、勉強熱心な学生だとも聞いている。
しかも、同郷で昔から知っている一般女性と、純愛を育んでいたーーーとなれば、例え、マスコミにこの件がすっぱ抜かれたとしても、世間はむしろ好意的に見てくれるだろう。
君の人気も更にうなぎ上りになるはずだ」
「っ、そうです。ですから、何も問題はないはずです!」