君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「………分かった。 斉木、君に任せよう」
「………ありがとうございます」
そう言い、青嶋に再び頭を下げると斉木は李人の方を向いた。
「………李人。 簡潔に言う。 社として、これからも橘 李人を俳優して支えるための条件を」
「斉木さん………?」
「………それは、君の従姉妹である笹原 優葉さんと別れることだ」
その言葉を、斉木から言われた時。
李人の頭は一気に真っ白になったーーー。
ーーー全く思考が、追いつかない。
(誰と………、誰が別れるだって………?)
"君の従姉妹である笹原 優葉さんと別れることだ"
李人は、働かない頭でもう一度斉木の先程の言葉を反芻する。
(ーーー優葉と………、俺が………?)
「………李人?」
「………んでですか」
「………?」
「何で……….、 何で、 優葉と別れないといけない!? 優葉は、俺にとって何にも変えられない大切な子だ!!
ずっと、ずっと好きで、好きで堪らなくて………、やっと、気持ちが通じたんだ!!
なのに………なんで、そんな仕打ちが待ってるんだよ!?」