君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
李人は、あまりのショックに我を忘れながらも、声を震わせながら、怒りを露わにし続ける。
「斉木さん………、あなたは俺に俳優という夢を与えてくれた人だった。
そして、俺がこの世界に入ってからずっと、俳優として良い時も悪い時も、支えてくれていた!
そんなあなただからこそ、優葉への気持ちと関係を打ち明けても良いと思った………!それなのに………どうして!?」
李人は、血走った目で斉木を睨みつけた。
ーーー斉木が何と答えようとも、優葉と別れるなど考えない。
李人は、同時にそう決意を固めていた………が。
「………李人」
「………!」
斉木が、今までに見たことがない程、悲痛な表情をしていたことに李人は気がついたーーー。
「………すまないと、思っている」
「………は………?」
「あの日………、お前から、優葉さんを紹介された日。
俺は、いやでも感じざる終えなかった。お前がどんなに彼女を好きで………、彼女もお前と同じ気持ちでいることを。
そして、俺も社長と同じ事を思ったよ。
お前たちが、ただの"血のつながりのない"イトコ同士でない恋人ならどんなに良かったかーーーと」