君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

その斉木の言い分を聞いた途端、李人の胸は、ドクンと大きくいやな音を立てた。 

確かに、人は勝手な生きものだ。

何か一つ他人に関する事があれば、自分たちの都合の良いように勝手に解釈し、ここぞとばかりにその人を攻撃をする人は一体多数存在する。

いつも人目に晒される有名人、公人ならなおのことだ。

ーーー見に覚えのない熱愛報道や、カネ、クスリなどのスキャンダル。

実際に李人はそのような根拠のない噂が立
ち、その火消しに苦労する人々を芸能界に入ってから何度も見てきた。

その様々な人々の姿を思い浮かべ、李人は唇を噛み締める。

「………ッ、それでも………」

「………李人」

「それでも……….、 イトコ同士は結婚できる。それは、紛れもない事実です。

優葉と俺は何も責められるべきことはしていない。 それは、けして何があろうと変わらない。

だから………、俺たちは堂々と付き合ってられる」


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