君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
(………そうだ。 俺たちは大丈夫だ。
イトコ同士は、結婚できる。その事実がある限り、誰が何と思おうが関係ない………)
李人はそう自身にも言い聞かせた。
「………そうだな。………李人。お前だけがそう思うなら、それで問題は解決するのかもしれない。………けどな」
「………けど?」
「………優葉さんはどうだ?」
ーーー優葉の名前が、斉木の口から再び出た時。
李人の心臓は再び鈍く、いやに大きな音を立てた。
「………優、葉?」
「………そうだ。 お前達の関係がバレた時………優葉さんが、起こり得る全てのことに耐えられるとお前は本気で思ってるのか?
責任感の強そうな彼女のことだ。
お前が、世間から優葉さんと付き合ったことで非難される。 お前がそういう状況に陥ったと知ったら………間違いなく、一番傷つき、自分自身を責め立てるのは彼女だろう。
ずっと優葉さんと一緒にいて、想っていたお前に、彼女がそんな心境にはならないとは言わせない」