君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

斉木に強い口調でそう言われ、李人は一瞬反論の余地を失った。

責任感が強く、真面目。 

だからこそ、物事を真摯に受け取ってしまう。それが優葉だ。

実際に、前に晴夏から李人との関係を批判されただけで、優葉はやけにそれを気に病んでいた。

李人はそれを思い出し、再び唇を強く噛みしめた。

しかしーーー

「その時は………、俺が守ります」

「李人!」

李人の返答に、思わず斉木は声を荒げた。

「今までだってそうでした!

優葉は性格上、何事も真摯に受け止める。そこに良いことも悪いことも関係ない。

また、自分が少々損をしようと相手の状況が良くなるのならと自分を抑え込むこともある。

だから、俺は優葉が傷つかないよう、または傷付いた時があっても………俺はそれを優葉の目の前から跡形もなく消してきた。

今までそれに失敗したことなんか一度もない。 そして、彼女を笑顔にしてきた。

だから……….今回だって、きっと大丈夫です」

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