君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「それに俺は………、優葉を離せないです。何があったとしても………」

ーーーだから、優葉を守れば良い。 

今まで通り………、優葉を傷つけるものから………。

李人はそう思い、心を持ち直そうとしていた………が。


「………ダメだ」

「………!?」



「彼女とーーー、優葉さんと別れるんだ。李人」



斉木は依然として、冷たくそう李人に告げるのだった。

「ッ、 だから!!今言っただろ!? 俺が優葉を守ればいいと!! 
誰が優葉を傷つけようが、俺がそれを消し去れば済む話だよ!!」

李人はそんな斉木の態度と、自分の主張が
通らない苛立ちを抑えきれぬまま、声を上げた。 

そこに冷静で誰にでも穏やかに接する俳優 橘 李人はすっかりといなくなっていた。

そんな李人に斉木は、一瞬驚いた表情を見せたがーーー、李人を強い目で見つめ返した。



< 484 / 660 >

この作品をシェア

pagetop