君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「今は、昔とは違う。 ただ、週刊誌やワイドショーがお前や優葉さんを追っかけまわすだけじゃない。
ーーー李人。 お前も、忘れているはずがないだろう。 埼玉の神社で何が起きた?なぜ、あんなにも多くの人が集まった?」
「神社………?」
李人は記憶を辿った瞬間、 斉木の意図を悟り、目を大きく見開いた。
「SNS………!」
「………そうだ。今の時代は、SNSという厄介な代物がある。 スマホひとつで、様々な情報を流し、広めることができる。
そして………匿名で、特定の個人を攻撃することだってできる。
だから………、お前たちの敵は一人、二人じゃない。 ………スマホを使う全てのユーザーといっても間違いない。
そして、匿名とあって攻撃するやつらは、とんでもない卑劣な言葉をお前や………優葉さんに浴びせるだろう。
お前は、その全てから優葉さんを守れるか? どこでも情報を探し出し、見つけ出せる………こんな時代に、 彼女が見るだろう全ての中傷から、彼女を守れると………本気で思うか?」