君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「ッ、俺は………!」

ーーーそれでも、守ってみせる。

それで、優葉を失わないのなら。愛し続けられるのなら………。


………そう、言いたかった。

「俺、は………」

しかし、何も言葉が出てこなかった。

ーーー斉木の言う通り、敵は、一人や二人じゃない。

マスコミ対策だけでも、骨が折れるのに、それに加え、ネット上でも優葉とのことを非難されることがあれば………。

何が、誰が優葉を傷付けているのか。 また、自分がそれを今の立場を維持しどこまで阻止ができるのか………分からない。

そう、判断した途端ーーー李人は身体から血の気が引いていった。

段々と青ざめる李人に、斉木は話を続ける。

「このまま今の関係を続けるのなら………、 お前は優葉さんを確実に傷付ける。 そして、俳優生命も失いかねない」

「………っ!」

「………李人。 お前は、物凄く賢い。 自分がこれからも俳優として在るために何が一番の最善策か………分かるはずだ」

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