君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「何なの? 塾講師は、ストーカーも仕事?」
和泉は、 不審そうに優葉を見据えながら門前まで来るものの開けようとしない。
案の定、優葉をかなり警戒していた。
「違うよ! 今日瀬名君、古文の宿題忘れて帰ったでしょ? だから塾長に、届けるついでに怒鳴り過ぎた事も謝りたいって言ったら訪問を許してくれたの。 だから、 ごめんなさい」
「あぁ………あれね。いい心構えじゃん。 宿題忘れた位であんなに感情的になるなんて、アンタ塾講師向いてないよ?」
そう言って、フンと鼻で笑う和泉を見て優葉は、はっ倒したい衝動にかられたもののどうにか抑える。
(いけない………。瀬名君と口論する為に来た訳じゃない)
優葉は、軽く深呼吸し、和泉を力強い目で見据えた。
「………何? その目」
和泉は、そんな優葉の目に見据えられるやいなや、怪訝そうに優葉を見る。
「………話があるの、瀬名君」
「俺はない」
「私はあるの! これは、先生としての私の指示だから君は従う必要がある!
それに、宿題を門を開けて、受け取らないと次の宿題は、古文の単語を100回書かせるから!」