君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

優葉は、悲痛な震えた声でそう言っていた。


"他の繋がりなんて関係ない。 ………この世に一人、俺が好きなのは優葉しかいないよ"

(李人君………)

以前、あなたはそう言ってくれた。

ーーー血の繋がりなど、意に介さないと。 

(とても、嬉しかった。李人君を好きなだけで、良いんだって思えたから。

この気持ちは………、"認められるもの"だと信じられたから………)


(だれど………、だけどね………)

優葉は、チラリと目線を携帯の方へと戻した。

なぜかまるで手が吸い寄せられるように、記事のリンクが貼られた晴夏からのメッセージをタップする。

優葉は、あまり回らない頭で記事を飛び飛びで読んでいった。


"人気絶頂真っ只中である橘の恋のお相手は、なんと従姉妹の大学生A子。
教師を目指し、橘の地元にある国立大学に通っている"

"幼い頃から、仲が良いことは有名で、橘が上京する中学時代までいつも一緒にいたという"

"このことから、橘が従姉妹であるA子を物心ついた時から意識し、A子もまた同じ気持ちだったと思われる"


"一見、純愛に思える交際だが



ーーークビを傾げる人々もいる"


< 497 / 660 >

この作品をシェア

pagetop