君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

"それは

ーーー二人がイトコ同士という点につきる"


"親類関係にあるA子と恋愛関係にある橘に、

『親戚に手を出すなんて、ありえない』

『血の繋がりがあるのに、どうかしている』

『生理的に、受け入れられる関係じゃない』

などと苦言を呈す橘ファンも多い"


「………ほら、ね………」

優葉の目に、再び涙が溢れ出た。

(晴夏だけじゃない。 きっと………多くの、李人君のファンが………世間が………李人君と私を認めない。

私達は………イトコだから………)

「認められないんだ…………、私たちはっ………」

優葉は、それ以上は見ていられずメッセージ画面を閉じた。

ーーー真っ暗になる。

目の前が………、 段々と真っ暗になる。


「笹原さん? いるんでしょ? 笹原 優葉さん!」

「もう一度、橘さんとの関係についてお話しお聞かせくださいませんか?」

「笹原さん!」


しかし、それでも一部のしつこい記者は優葉を呼ぶ。


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