君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
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「………大丈夫? 先生」
しばらく経ち、優葉の様子が少し落ち着いたところを見計らい和泉はそう尋ねた。
小春はというと、和泉と二人の方が優葉は色々と相談するだろうと判断し、リビングの方へ降りていった。
「うん………。 どうにか、さっきよりは………大丈夫。ごめんね、心配かけて………。授業だったでしょ?」
「それは、別に。 先生の方が心配だったし。 それに、去年の誰かさんのきつーーーいスパルタ授業のおかげで、成績は良いからね?一度くらいサボっても問題ないよ」
そう言い、和泉はイタズラめいたような笑顔を見せる。
「フフっ、それもそうか。 誰かさんのおかげでね?」
そこで、優葉は少し微笑んだ。 それを見、和泉はホッと安心した。
「………良かった。 笑った」
「瀬名君………」.
「………でも」
そう言い、和泉は優葉の手をそっと握った。
「………もっと、もっと………アンタの笑顔が見たい」