君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「だから………一緒に解決するよ。 今………、先生を蝕んでいることを。 前、言った通りにね」

そう言う和泉の瞳は真剣そのものであり、優葉は一瞬にして、それに吸い寄せられた。

「………だから、先生。 聞いてもいい?」

「………っ………?」

「今日………、先生が倒れたのは週刊文花からでた橘 李人との記事が原因? 
………少なくとも俺は、そう思って今日ここに飛んできたけどね」

「………!」

和泉は、ほとんど確証を持って言っていた。
後は、優葉が晒すだけだ。

自分の弱音を………晒すだけだ。

それを今までほとんどやってこなかった優葉には、一瞬ためらいもあった。

しかしーーー


"一緒に悩んで苦しむ"


"ーーー守らせて、先生“

初めて、弱音を吐いたときに和泉が言ってくれた言葉を………優葉は信じると決めたのだ。

だからーーー

「………い」

「………え?」

「もう………、李人君とのことは、私一人じゃ抱えられない………」



< 512 / 660 >

この作品をシェア

pagetop