君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

優葉は、声は震えていたものの、確かに今の弱音を和泉に言うことができた。

その後は………、少しだが心が軽くなったような気がした。

「うん………。 分かった」

「瀬名君………」

「………ありがとう、先生。 言ってくれて。 頑張ったね」

「………ッ!」


"ーーー頑張ったね"

和泉は………やはり、分かってくれているのだ。

優葉にとって、自分の弱さを晒し、誰かに頼るというのがどんなに困難かを。

それを知ってくれているうえの言葉だ………。

その和泉のあたたかさを優葉はひしひしと感じた。

「………それで、特に何が不安? ゆっくりでいいから話してみて」

「不安なこと………」

不安なことなど、山ほどある。

しかしーーー

「………三つ」

「え?」

「不安は……….主に三つ、あるの………」



< 513 / 660 >

この作品をシェア

pagetop