君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
和泉は、言った。
優葉が恐れ………、しかし、確かに予感したことを。
「やっぱり……….、そう、なのかな………」
そう言う優葉の声は、力が無かった。
それだけで、優葉がショックを受けているのは明白だった。
そういう優葉を見、和泉も一瞬胸を締め付けられたがすぐに気を引き締めた。
優葉を笑顔にするために。
幸せにするために、ここに来たのだから。
「………必要なら、俺があの女を調べる。それで、シロだったら先生に全力で謝るよ。 先生の大切な友だちを疑ったわけだしね」
「瀬名君………」
「ただ………分かって欲しかった。 あの女は、確かに疑わしいことをしていて、先生は自分を責める必要は全くないってこと。 じゃないとアンタは………」
そう言い、和泉は優葉の手のひらを強く握りしめた。
「………自分を責めて、責めて、壊れるから。 俺は………それだけはイヤだから」