君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
(………そうだ。 何のために今まで李人も俺もここまでやってきた?
全ては、 俳優"橘 李人"がそこにあるためだ)
やはり、李人のマネージャーとしてすることは、一つしかない。
ーーー優葉と李人の関係を終わらせる。
マスコミやスポンサーにもその方向で話を進める。
(李人や優葉さんに恨まれるかもしれないな………俺は)
斉木は李人に見えないようフと自嘲した。
しかしそれが俳優"橘 李人"のマネージャーである自分の役割だ。
それを全うするためなら、悪役にだっていくらでもなる。
斉木が改めてそう決意した時だった。
ーーー李人のアウターのポケットから着信音がなった。それはプライベート用のスマートフォンからだった。
(まさか、優葉さんか?)
「李人。 ………もし彼女だったらでるのをやめるんだ」
「………いや」
「?」
「………知らない番号です」