君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
瀬名邸のリビングに着くと、関本が嬉しそうに優葉と和泉を見た。
「和泉様、笹原先生。 お帰りなさいませ」
「ただいま、関本さん」
「お邪魔しています」
「良かったです、先生。 今日もお元気そうで」
「関本さん………。 いつもお気遣いありがとうございます」
「いえいえ。 和泉様がよく、笹原先生を連れてくるものですからなんだか娘みたいに思えてきて………。だから、私が勝手にしていることですから、お気になさらず」
そう言い関本は微笑んだ。 優葉が、いち早く回復できた理由は、和泉の存在だけでなく、ここに来ると優しく声をかけてくれる関本の存在も大きい。
和泉はそれも見越し、優葉を瀬名邸へ連れてきている。
「関本さん。 お昼は、何か手伝うことある?」
「いいえ、ありませんよ。 いつもありがとうございます、和泉様。 それより、つもるお話がおありでしょう? お昼は持っていきますから、和泉様方はどうぞお部屋にお上がり下さい」