君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
和泉がそう言えば、優葉はゆっくりだが確かに頷いた。
「………うん。 私も、本当に晴夏が関わってたのか確かめたいと思ってる………。 怖いけど、そうしないとずっと目の前が暗く感じるから。 それを明るくしたい」
「先生………」
「でも、元々学部が違うし、私も教員採用試験の講座もあったし………そもそも連絡する心の余裕がなかった。 だけど………連絡してみるね。 その時は………一緒にいてくれる?」
そう言った優葉の目はかすかに潤んでいた。
優葉は、気丈に振る舞って和泉に心配をかけじとしている。
そのような優しいところがーーーまた、和泉の胸を深いところまで、高鳴らせる。
(………ダメだと、分かってる。 この気持ちは届かないと知ってるのに………)
ーーーどんどん、優葉にはまっていくようだ。
前よりも………もっと、もっと深く。
「………ったく、もう」
和泉は、気がつけば優葉の右頬を優しく右の掌で包んでいた。
「………当たり前でしょ? バカなこと言わないでよ」