君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「先生。 ごめん、待った?」

その時、玄関前に車を停めた和泉がやってきた。 

「………ッ!」

優葉は、なぜかもう一度自分の服装を見直す。 

(ワインレッドのスラックスに、ホワイトのリブクルーネックのトップス、 ベージュのカーディガン、足元は茶色のローファー………だ、大丈夫)

「だ、 大丈夫!!」

優葉は、色んな意味を込めて和泉にそう叫んでいた。

「ハハッ………、 どうしたの? 先生」
 
それを見た和泉は、なぜだか必死にそう言った優葉がおかしく笑ってしまった。 

「えっ!? えっと、そのっ………! ーーーッ!?」

次に、優葉のお腹が大きく音をあげた。 そうすると一瞬、和泉の目が大きく開かれた。 

「っ、なっ………、 わ、私、なんでっ………」

「………」

「ち、違うの! これは、朝あまり食べてなくてっ………」

「………先生」

「………っ………」

(やってしまった………。 いくら、瀬名君でもこんな大きなお腹の音は引いたかもしれない………)






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