君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
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和泉が連れて行ってくれたのは街外れにある喫茶店だった。
中はアンティークがある趣のあるお店でまさに老舗という感じだった。
"昔、よく家族と一緒に来てて、先生とも一緒に来たかった"
それを聞いた時、優葉はとても嬉しくなった。
「ここに座ろう」
「うん」
和泉に言われた通り、優葉は窓側の外がよく見える席に和泉と向かい合わせで座った。
「どうする? 何頼む? おすすめはビーフシチューだけどーーー」
「それにするっ」
「ん?」
「それにする!」
優葉は、気付けば二回も強めの口調でそう言っていた。
すると、和泉が何事かと言うように目を丸くして優葉を見ていた。
「そんなに食べたかった?」
「………っ、だ、だって、瀬名君がおいしいっていうから私も食べてみたくて………」.
思わず口にしてしまえば、途端に、優葉はまた恥ずかしくなる。