君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
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「おかえりなさいませ、和泉様」
「………ただいま。 関本さん」
ーーー同日夜。
和泉も、午後の授業を終えると真っ直ぐ邸宅へと帰った。
入ったばかりのサークルもあるが、とても向かう気にはなれなかった。
そもそも、優葉のことがあってからもう何もする気力が起きない。
「和泉様? ………どうされました? どこか具合でも悪いですか?」
「………いや。 そんなんじゃない」
「和泉様………?」
「ごめん、関本さん。 今日はかなり疲れたから、これでーーー」
「あら? どうしたの? 和泉」
「………!?」
「ーーー顔が真っ青よ?」
その時、和泉は思いもしなかった声に驚き顔を上げた。
「有華さん!?」
「和泉、久しぶり! 元気だった? って聞きたいけど………そうでもなさそうね? お姉ちゃんが話聞くよ? お姉ちゃんが!」
完全にあっけにとられている和泉に有華はいつもの明るい笑顔を浮かべたのだった。