君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「何言ってるの、和泉!! あんなにも優葉ちゃんのことで、泣きべそかいてたくせに!!」

「人を幼児みたいに呼ぶな!てか、近所迷惑だから、静かに話してくれる!?」

「何よ、和泉のせいでしょ!! ていうか、どうしてそんなことになったのよ………。 やっと、和泉が元気になったと思ってたのに………」

素直に小声になった有華は、どこか悲しげにため息をついた。 

それを見、和泉の胸は痛んだ。

「………ごめん。 背中を押してくれたのは有華さんだったのに」

「別に、私のことはいいのよ。好きで和泉を応援してるわけだし………。 それより、和泉。何があったか話してみて?お姉ちゃんが存分に聞いてあげるから!」

「………わかった」

和泉は、今日あった優葉との出来事を有華に話した。

するとーーー

「はぁああ!?」

再び有華の叫び声が、瀬名邸にこだました………。
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