君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「だから、その大声どうにかなんないわけ!?」
「だって、大声もだしたくなるわよ! どうしてそんなことになってるのよ………」
項垂れながらそう言うと、有華は和泉を睨み付けた。
「な、何?」
「色々言いたいことはあるけど………。 まずは和泉の過去の行いが悪すぎるのよ! 色んな女を引っ換えとっかえして………! それじゃ、優葉ちゃんが不安になるのも無理ないじゃない」
「それは………」
和泉は弁解ができなかった。 マユや講義室で話した女と関係を持っていたのは事実だ。
「優葉に………悪いと思ってるよ。 ………けど」
「………けど?」
「優葉は………他の女とは違う。俺にとって初めて特別だと思えた女(ひと)。 だから………俺なりに大切にした。優葉が笑えるように、幸せだと思えるように。
けど、その時間は優葉にとって俺を完全に信用できるものでは無かったんだって知ったら………何だか虚しくなった」