君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

再び、和泉は優葉にキスをするとギュッと強く優葉を抱きしめた。

「………それくらい、俺も好きってこと。 優葉を盲信するくらいにね」

「っ、和泉っ………」

「本当に、ずっと好きだった………。 優葉………」

和泉はそう言うと、もう一度優葉の頬を優しく包みキスをしようとする。 

そして、優葉もそれを受け入れようとしたーーーが。

「さあ! 新婚のお二人さん!!朝ごはんできたわよ!!」

いきなり、有華がドアノックもなしに和泉の部屋に入ってきた。

『ーーー!?!?』

「もう、張り切りすぎてたくさん作っちゃった………ってーーー、和泉!? 優葉ちゃんになんて体勢させてるのよ!? まさか、そのまま襲うんじゃないでしょうね!?」

「品のないことを言うな! ていうか、ノックくらいしてくれる!?」

「優葉ちゃん! 和泉はそういうけど、気をつけなきゃダメよ! もちろん、いずれはそういう時があるんだろうけど、タイミングは話し合わないと!和泉の好きにさせちゃだめよ!」
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