君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「バカにしてないけど?充分、褒めてるつもりだよ」

「その言い方、絶対に褒めてない!」

「ーーー褒めてるよ」

そう言いながら、和泉は優葉の手を握りしめた。

「………アンタが、可愛いってこと。 そんな些細なことで、そんなに元気になるなんて」

「………ッ!」

「本当………、可愛すぎ。 優葉」

そう言い、和泉は優葉を柔らかく見つめた。

そんな和泉を見、優葉の胸の高鳴りは止まらない。

付き合い始めてから、和泉にはずっと優葉はドキドキさせられっぱなしだった。 

「っ、もうっ………。 和泉のバカ!」

「は?何なの、突然?」

「ッ、だっ、だって………!! いつも、一緒にいるとっ………」

「? いると?」

「〜〜〜ッ」

言いながら、優葉は少し自分の発言に後悔し始めた。 
今、思ったことは恥ずかしくてとても言えるはずがない。 

そして、その優葉の心情を察したのか和泉はどこか意地悪く微笑んだ。


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