クールな御曹司の一途な独占欲
「・・・どうして本部長のことを聞くんですか?よくお二人は連絡をとっているようですけど、恋人同士なんですか?」
メラメラとした嫉妬の感情を必死に隠して、笑顔で尋ねた。
二人のことだから、どうせ遊びだ。
本部長はプレイボーイだし、松島さんも来るもの拒まずな子だし。
それでもとても平常心じゃいられないけれど。
「違います違います、恋人とかそんなんじゃないですよ!そんなこと言ったら本部長に怒られちゃいます」
「そうですか?でもお二人でバーに行ったって言うから随分仲良しなのだと・・・」
「もう。これは絶っっ対ナイショなんですけど、香坂さんは口堅いから言いますね。本部長、本命の人いるんですよ?」
(───っ)
それって・・・
松島さんは受付から身を乗り出して、私の耳元に向けて小さな声で話し出した。
「実は本部長にずっと相談されてたんです。その人の誕生日、サプライズでお祝いしてあげたいって」
「・・・・・・・・・・え、」
「ビックリですよね!本部長みたいな人にサプライズなんてされたら、誰だってコロッと落ちちゃうのに・・・。その人は手強いからよく計画を立てたいんだって頑張ってて。バーは相談がてら私が下見したんです」
嘘・・・・
「・・・・その誕生日って、いつの話ですか?」
「1ヶ月くらい前かなぁ?あ、でも、サプライズはできなかったらしいですよ。なんとその直前にフラれちゃったんですって。泣きそうな顔で出社してきましたもん。本部長フるなんてどんな人なんでしょうね」