クールな御曹司の一途な独占欲
(そんな・・・・!)
松島さんと会ってたのは、私の誕生日のためだったの?
よくかかってきていた内線も相談のため?
私の誕生日のためだけに?
「フフ、でもその人とは付き合えないみたいだし、今度は私がアタックしてみちゃおうかなー!私に相談してくれたってことは一応信用されてるってことだし?そう思いません?香坂さん」
「松島さん・・・」
本部長に会いたい。
「香坂さん?」
「ごめんなさい、松島さん!それはダメです!」
「あれ?ちょっと、香坂さん!」
私はすぐに受付から剥がれるように離れて、エレベーターホールへと走った。
松島さんは驚いて受付の仕切りから落ちそうになっていたけれど、それに構っている余裕はない。
一刻も早く、本部長のところへ行きたい。
人のいないエレベーターに乗り込むと、閉めるボタンをカチカチ押した後、閉まり始めたら本部長室のフロアのボタンをカチカチと連打した。
早く。早く。
─『・・・香坂さん。明日って誕生日?』─
本部長は、あのときどんな気持ちだったの?
私の誕生日を祝いたいと言ったとき。
私がバーに行きたいと言ったとき。
私が帰らないでと言ったとき。
私が「好きかもしれない」と本部長をからかったとき。
本当はどんな気持ちだった?