クールな御曹司の一途な独占欲
「香坂さんっ・・・」
今度は本部長から引き寄せられて深く口づけられた。
あの日よりも数段甘くて、でもやっぱり激しいキス。
王子様みたいなキスだ。
「ん、本、部長・・・」
「好きだよ、香坂さんっ・・・」
「え、あ、待ってくださいっ」
「待てないっ・・・」
抱き抱えられて、本部長のデスクの上に寝そべるように押し倒された。
視界が反転して天井と本部長しか見えなくなって、しかも本部長の顔は見たことがないくらいに余裕がなかった。
ドクンと胸が鳴って、抵抗できなくなった。
「もうこっちはずっと待ったんだよ、ずっと」
「すみません・・・」
「謝らないで。すごく嬉しいから」
本部長の優しい指が涙をぬぐってくれて、まだ自分が泣いていることに気がついた。
優しい優しい本部長。
「約束して下さい。ずっと優しい本部長で、このままでいてくれるって。私がどんなに甘やかしても、その誘惑に耐えてくれるって」
「ハハ、それはスリリングで楽しそうだよ。でも香坂さんも覚悟してね?」
「え?」
「僕はキミのような女性が好きだよ。欲しい言葉をくれて、僕を甘やかしてくれる。・・・でもそれよりもね、キミが僕にしてくれる以上に甘やかして、キミがメロメロに甘えてくれる姿が見たいんだ。・・・だからあの夜は、正直興奮した」
「・・・なっ、や、やだ、本部長そんな趣味・・・」
顔を背けると、顎をクイッと直されてまた口を塞がれた。
こんな甘い海にずっと浸かっていたら、私もいつか溺れてしまう。
こんな気分は初めてだ。